2014年01月10日

「元旦・ある特攻隊員」に想う……『鐘撞き人』からのメッセージ(28)

「国民よりも自分を優先するリーダー」であることが安倍ボンの談話に明確に文章化されている。もし、「自分より国民を優先するリーダー」だったら、「二度と再び戦争の惨禍に人々が苦しむことの無い時代を創る」との決意を文頭に持ってくる。それが<幼稚で傲慢>な安倍ボンは「政権1年の歩み」を筆頭でワガママに強調した。
「靖国参拝については、戦犯を崇拝するものだと批判する人がいますが、私が安倍政権の発足した今日この日に参拝したのは、御英霊に」が『不戦の決意』の趣意だ。この英霊とは何か。靖国神社には「特攻勇士を讃える」石碑がある。財団法人特攻隊戦没者慰霊平和祈念協会によって、2005(平成17)年6月28日に建立されている。

★「戦局がいよいよ悪化した大東亜戦争の末期、(……)計5,843名の陸海軍人は敢然として敵艦船等に突入散華され今日の平和と繁栄の我が日本の礎となられた。その至純崇高な殉国の精神は、国民ひとしく敬迎追悼し、永久に語り継ぐべきものである」と刻み込まれている。(……)部分には海軍航空隊の関行男大尉の名前も見受けられる。

★昨年12月末から公開中の『永遠の0(ゼロ)』の原作者である百田尚樹氏がキーパーソンになる。オピニオン月刊誌『正論』に「(『永遠の0』の)もう一つのテーマが戦前の日本が悪かったから戦争に突入し負けたのだ、そして負けたことは正しかったのだと決めつけ、戦前の日本の歩みを真っ黒に塗りつぶすことが『反省』」といい

★「『誤った愛国心を正す』ことなのだと一方的に突き進んできた戦後のイデオロギーに異を唱えることだった」と主張している。そして具体的に、「実際に朝日新聞や毎日新聞、岩波書店の『世界』等に代表されるメディアがいかに戦後の日本に害毒を垂れ流してきたか」と、徹底的に戦後民主主義教育を否定する論評になっている。

★<追想40年>特集『どこが右やねん』には『永遠の0』を書き上げた理由が語られる。「50歳になったとき、それまでテレビの仕事(放送作家)も誇りを持ってきたつもりだったが、『とことん命懸けで仕事をしたことあったかな?人生これで終わってええんかな?』という思いに駆られ、これからの人生は新しいことに挑戦しよう」

★つまり、テレビ業界にいた百田尚樹氏がNHKの経営委員の一人に昨年選ばれ、物議を醸した経緯はわかるだろう。安倍ボンの<お・と・も・だ・ち>でイデオロギーも似た者同士なのだ。周辺の人々や国々を無視して猪突猛進のKY<空気を読めない>安倍ボンは、K<かなり危険な>Y−ABE<ヤベー>奴だと言わざるを得ない。

★ある特攻隊員の『日記』【1945(昭和20)年1月1日(月)天候晴】から引用しよう。「お雑煮を祝って新しき年の第一日を迎える。10時30分より遥拝式挙行。……時のすぎるは早し。我々の行く先の事を此の元旦に於いて思う時、尚一層の努力と研究の要あるを痛感す。本年度は不言実行以ってその本分の達成に当たらん」と決意を語る。(岳 重人)


2014(平成26)年1月元旦
「ある特攻隊員の『日記』」を前に
posted by 岳重人 at 15:29| Comment(0) | 日記