「実りの秋」に、現行憲法はアメリカが押し付けたものだと、自民党憲法改正の前に「特定秘密保護法案」を急ぐ。
民主主義の国民をスパイに見立てて、戦前のようにお互いに監視させる社会状況をつくり、戦争ができる「普通の国」づくりに邁進する。
キャロラインさんの父ケネディ氏は「自分よりも国民を優先するリーダー」なのだ。
★戦前回帰の『美しい国』安倍ボン、マンガ・アニメマニアの麻生ボン、戦艦プラモマニア石破ボンとボンボン・ボンクラ・トリオによる暴走が始まった。
「普通の国」をめざすボンボンのお遊びに付き合っていると、最後はすべてが破滅行為に繋がっていく。
将来にはボンボン以外の格差社会での底辺層の子ども達が戦場へと駆り出される。
★キャロライン・ケネディ駐日大使が岩手県陸前高田の「奇跡の一本松」を訪れた。
「『雨ニモマケズ』の詩を思い浮かべながら、人々が忍耐力と勇気をもって生きていることを心に刻み、多くのことを学んだ」といい、「この二日間は決して忘れることはできない」と、東北の人びとの辛い気持ちを真摯に受け止めている姿に感銘した。
★昨年上梓した<東北再生スケッチ>三部作『舟曳き人』第U部<核と未来>篇で金子みすゞの詩「赤い舟」を扉言葉にした。
「一本松/一本立って/海もみてる、私もひとりで/海みてる。海はまつ青/雲は白、赤いお舟は/まだみえぬ。赤いお舟の/父さまは、いつかの夢の/父さまは、一本松/一本松/いつだろか。」が目に浮かぶ。
★「波は子供、/手をつないで、笑って、そろって来るよ。/波は消しゴム、/砂の上の文字を、みんな消してゆくよ。/波は兵士、/沖から寄せて、一ぺんに、どどんと鉄砲うつよ。/波は忘れんぼ、/きれいなきれいな貝がらを、砂の上においていくよ。」これも金子みすゞの詩「波」だ。
津波の恐ろしさを兵士の鉄砲に例える素晴らしさ。
★1978年1月11日、キャロラインさんが叔父の故エドワード・ケネディ上院議員と初来日し、叔父のご家族に伴ってヒロシマを訪問した。原爆の爆心地にある広島平和記念資料館や日米政府が運営する放射線影響研究所を視察した。その時、ケネディ上院議員は「広島市は核軍縮に向けた前進の必要性を物語る生き証人だ」と、訴えた。
★当時、20歳のキャロラインさんも「広島訪問で深く心を動かされた」と、大使指名後の米公聴会で決意を語った。
今回の訪問に続いて「福島にもいずれぜひ行きたいと考えている」と、ヒロシマで35年前に追体験した放射能汚染の恐ろしさを、叔父のエドワード氏が訴えた「核軍縮の必要性」をキャロライン氏も再認識されるだろう。
★今年の7月6日、他界された山口仙二さん(享年82)が被爆者として初めて国連本部で、自らのケロイド写真をかざしながらの演説を思い出す。
「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ウォー、ノーモア・ヒバクシャ」との叫び声に世界の人々が共感した。
日本のボンボン・ボンクラ・トリオに、その感性がないのが怖い。が、一度ついた<義憤の炎>は消せない。<ボンボン・ボンクラ・トリオ>シリーズの情報開示をします。
2013(平成25)年11月27日
「キャロライン・ケネディさんの誕生日」に
2013年12月02日
「秘密保護法・強行採決」に思う……『鐘撞き人』からのメッセージ(13)
posted by 岳重人 at 22:17| Comment(0)
| 日記
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